巻機山、天狗尾根、抜き美沢コース図

地図:ヤマプラより引用

巻機山にて、ロープを使わないで沢を楽しめる2つのコースを紹介します。今までの普通の登山道しか体験していない人にお勧めです。なぜなら、沢の景色は人生観が変わるといってもいいほど、景色がきれいだからです。初めて森林限界の景色を味わったあの感覚、もう一度味わってみませんか。僕は毎年必ずここのルートに出没しています。

※留意事項1
この記事はあくまでも、よすて個人の主観によります。ロープは不必要と判断していますが、ご自身の登山レベルにもよると思います。人によっては岩場が苦手な人もいるでしょう。初めて行く場合には、経験者と一緒に行くことをお勧めします。特に、天狗尾根を沢から抜ける際に、かなり厳しい急登があります。無理のない計画を立てるようにしてください。

※留意事項2
天気は事前に必ず調べましょう。雨天の前後は増水して危険度が増します。沢の入り口で水量をみて判断してください。もし、登るのが難しそうであれば、井戸尾根ルートに切り替えるのも一つの案です。

※留意事項3
巻機山の沢は、雪渓が残りやすいです。季節によっては、くぐる、もしくは上に乗らなければ、通過できないほどの量が残っていることもあります。できるだけ安全なルートを撮るようにしましょう。

※留意事項4
水に触れるということは、体温を奪われるということです。不安な人は着替えなどをスーパーの袋などでぬれないようにして持っていくのも一つの手です。またスマホなどは濡れないように防水の装備をしておきましょう。

 

駐車場~巻道分岐

巻き道分岐までは、少し歩きにくい登山道を歩きます。道の整備が不十分であることと、草があまり刈り取られていないので若干不気味です。若干不気味なエリア(20分程度)を抜けると普通の登山道に変わります。すこし登り基調ですが、歩きやすい樹林帯の登山道です。1時間ほどで巻道分岐にたどり着くので、沢の入口に方面に下ります。

巻道分岐~ヌクビ沢出合

巻機山、ヌクビ沢コースの沢の入り口

写真:ヌクビ沢コースの沢の入り口

いよいよ、沢の入り口です。上から眺めて水量を見ましょう。もし水量が多く無理そうであれば、潔くあきらめて「井戸尾根コース」に切り替えるか、撤退を推奨します。天気が良ければ、川底が透けて見えるほどの透明度の高い沢です。登山道(写真左、赤い印)を進むのも、ゴーロ帯(岩場)をそのまま進むのも自由です。ただし、ゴーロ帯をそのまま進む場合、左方に道があるか、を常に意識してください。岩場ではなく、岸壁になった場合に進むことができません。基本的には、登山道を辿れば全く問題なく進むことができます。無理をしてゴーロ帯の中を進む必要はありません。(ただ、沢登の気分を味わうなら。。。という話です)

写真:アイガメノ滝

沢を詰めていくと、吹き上げの滝、アイガメノ滝という二つの滝を通過します。いずれも真横に登山道がありますのでそちらを利用しましょう。特にアイガメノ滝には、ラッカーで印がついていますし、ロープも取り付けられていますので、たどれば問題なく進むことができます。

ヌクビ沢、アイガメの滝壺

滝つぼにつかるのもまた一興です。

巻機山、ヌクビ沢分岐

写真:ヌクビ沢出合

二つの滝を通過するとヌクビ沢出合の岩が見えます。写真「中央にあるように、赤のラッカーにて目印が付けられています。見落とさないように気を付けてください。ここで天狗尾根ルートとヌクビ沢ルートに分かれます。

天狗尾根ルート

地図:ヤマプラより引用

ヌクビ沢出合~天狗尾根取付

天狗尾根入口のゴーロ帯

写真:天狗尾根ルート入口のゴーロ帯

ゴーロ帯をひたすらに進んでいきます。要所で小さい岩場があるので、滝に打たれながら登るもよし、遠目にみて登るもよし。好きなように進みましょう。

天狗尾根ルート:天狗尾根取付~割引(わりめき)岳

巻機山、天狗尾根からヌクビ沢を眺める

写真:巻機山、天狗尾根からヌクビ沢を眺める

沢を満喫したら、巻機山の主稜線に取りつきます。沢の中から割引岳へ直登するのですが、かなりの急斜面です。このルート唯一の欠点でしょうか。人によっては登ることができないのでは、、と思ってしまうほど。写真の正面にもあるように、尾根の斜度はかなりきついです。両手両足を使いながら、休み休み進みましょう。途中、登ってきた沢や周囲の岸壁(天狗岩)を眺めることができます。

巻機山、天狗尾根途中の天狗池

写真:天狗の池

天狗の池を通過すればあと少し。急斜面もなだらかになり、最後の稜線を楽しみましょう。

ヌクビ沢ルート

巻機山 ヌクビ沢ルート図

地図:ヤマプラより引用

ヌクビ沢出合~業者の滝

巻機山、ヌクビ沢コースの布干岩

写真:ヌクビ沢ルート、布干岩

初めは、天狗尾根ルートと同様のゴーロ帯です。こちらルートの見どころは布干岩といわれる大きなスラブ(雪で磨かれたなめらかな岩肌)。ゴーロ帯を進むと左手に突然現れます。普段の登山道とは違い、大きな石の塊の上を進むのは、なんとも言えない感触です。特別な靴もいりません。普通の登山靴で大丈夫です。

巻機山、ヌクビ沢コース、布引岩を登る

写真:布引岩を登る視点

ぜひ登ってみてください(このルートを選択した以上、登らざるを得ませんが。。。)。

巻機山、ヌクビ沢コース途中の業者の滝

写真:業者の滝、巻き道’(登山道)は写真よりも右手にある

布干岩を越えて進んでいくと業者の滝にたどりつきます。滝そのものはそこまで大きくもなく、右側に巻き道もあります。油断しなければ全く問題のない登りですので、一歩一歩慎重に進みましょう。

業者の滝~割引(わりめき)岳

業者の滝を超えると、登山道と沢の分岐に分かれます。沢の方面はいまだに僕もチャレンジしたことがないのですが、見た目以上に難所があるようです。余裕のある人は挑戦するのもありかもしれません。登山道の巻き道は明瞭ですが急です。迷うことはありませんが、踏み外すことの内容に気を付けて進みましょう。

巻機山、ヌクビ沢ルート最後の登り写真:ヌクビ沢の最後の登り

再び沢に落ちるのですが、ここまで来ると沢もあと少し。沢を詰めていると、どんどん水の流れが収束していくので、沢を去る寂しさのようなものも感じます。ヌクビ沢ルートは最後の最後で、急登が待ち構えています。だだし、天狗尾根のように、両手両足を使うような場面はなく、比較的登りやすい登山道ではあります。少し、足元がもろい箇所もありますが。登りきると、割引沢のピークががすぐそばに見えます。ついでにピークハントして、下山しましょう。

下山ルート(割引岳~巻機山~桜坂駐車場)

下山ルートは井戸尾根ルートと同じです。もし体力がまだあるようだったら牛が岳方面まで足を延ばしてみるのもいいかもしれません。

注意事項

雪渓の残り具合について

巻機山、ヌクビ沢の雪渓(8月末)

写真:ヌクビ沢コース上の雪渓の残り(2017年8月)

季節によっては写真のような雪の残り具合の時もあります。事前に情報を確認しましょう。